●楽天投信投資顧問が、楽天SCHDの第3期決算に関する動画を公開
●楽天SCHDの分配金には、本家SCHDの配当から税金・為替・コストの3つが発生
●課税口座の場合のみ、外国税額控除による二重課税の調整が可能
【解説動画】楽天SCHDの第3期決算報告

9/10付で、楽天投信投資顧問から楽天SCHDの第3期決算に関する動画が公開されました。


先月の分配金だね。
楽天投信投資顧問って、どんな会社だっけ?

楽天SCHDの「委託会社」です。
ファンド全体の運用方針を決定し、企画・運営を行います。

…何か、前に聞いたような。

まあ、すぐには覚えませんよね。
こちらで紹介しました。

で、動画はどんな内容なの?

楽天SCHDの分配方針や運用状況などについての説明でした。
第3期決算の概要は下記のとおりです。
決算日 | 2025年8月25日 |
設定日 | 2024年9月18日 |
基準価額 | 10,301円 |
分配金 | 80円 |
純資産総額 | 1,700億円超 |

うん、これは見たよね。

特に分配方針に関する説明が勉強になったので、紹介します!
【3段階】本家SCHDの配当から、税金・為替・コストが引かれる!

この画像に注目です!
赤□は私が囲みました。


ゴメン、何が言いたいのかさっぱりわからんとです…。

分配金が出るまでに、税金・為替・コストがかかりますよ!ってことです。
順に説明しますね。
1️⃣税金💰
・本家SCHDの配当(3・6・9・12月)について、米国でまず10%源泉徴収される
・その後、投資信託を通じて日本国内の投資家に分配される際、日本でも分配金に対して税金(源泉所得税)がかかる(二重課税)
・この二重課税を解消するため、海外で支払った外国所得税の額を、日本で分配金にかかる源泉所得税の額から差し引くことができる(外国税額控除)
2️⃣為替🪙
・本家SCHDは米ドル建てETFなので、分配金もドルで受け取った後に円へ換算される
・円安になると円換算の分配金が増え、円高になると減る仕組み
・例えば、同じ1ドルの配当でも
1ドル=100円 → 100円の分配金😵
1ドル=150円 → 150円の分配金😄
・受け取った米ドルベースの配当は、為替の影響を受けて分配額が決定される
3️⃣コスト📜
・分配金は本家SCHDからの配当金を目安としつつ、信託報酬等のコストを考慮した上で決定される
・本家SCHD本体と比べると、楽天SCHDの分配水準はやや低くなる傾向がある


こんな可愛らしいヤツじゃなかろうに。

そうですね💦
第3期決算では、これらが引かれた結果が80円ということです。

ちなみに、今回8/25の分配金は本家の配当だと6月の分ってこと?

正解です!
本家SCHDと楽天SCHDの分配スケジュールはこうなります。
本家SCHD | 楽天SCHD |
3月 | 5月 |
6月 | 8月 |
9月 | 11月 |
12月 | 翌年2月 |
・本家SCHDの配当は、現地(米国)で3・6・9・12月に支払われる
・楽天SCHDは、それを受け取ってから為替処理・信託報酬控除・会計処理を行い、翌々月の分配金に反映させる
・つまり、本家SCHD 6月配当 → 楽天SCHD 8月分配 という流れ

OK、理解できたよ!
【NISAは無関係】外国税額控除による二重課税の調整

最後に、1️⃣税金の二重課税調整について補足します。

…教えてくださいな。

米国と日本の両方で税金引かれるけど、外国税額控除で調整できますよ!って話です。
対象は課税口座のみ、NISA口座では使えません。
・本家SCHDの配当は、米国で10%課税(源泉徴収)された上で楽天SCHDに入ってくる
・その後、日本でも 20.315%(所得税+住民税) がかかるため、いわゆる二重課税状態になる
・これを調整できるのが外国税額控除。ただし、これは確定申告をした場合にのみ適用される
・課税口座(特定口座 or 一般口座)のみ対象
・NISA口座は、日本の課税がそもそもゼロになるため外国税額控除は使えない

二重課税はもちろん嫌だけど、日本の方が米国の倍以上も税率高いんかい!

言われてみればそうですね!
この20.315%も上がる可能性があり、勘弁して欲しいものです😣

あとさ、NISAでも米国の10%は避けられないの?

残念ながら避けられません…。あくまで日本の制度なので。
💡結論
✅課税口座 → 確定申告すれば外国税額控除で調整できる
✅NISA口座 → 外国税額控除は使えない(米国課税10%は戻らない)

ま、それを踏まえてもNISAがおトクってことだね。

はい!
当面は新NISAでコツコツ推し株を積み立てます✨
まとめ
●楽天投信投資顧問が、楽天SCHDの第3期決算に関する動画を公開
●楽天SCHDの分配金には、本家SCHDの配当から税金・為替・コストの3つが発生
●課税口座の場合のみ、外国税額控除による二重課税の調整が可能

分配金一つにとっても、色んな費用がかかるわけですな。

為替は円安になればプラスに働きますが、当然リスクとして捉えるべきでしょう。
では、最後にクイズです!


9月は本家SCHDの配当予定がありますね♪
楽天SCHDの11月分配金が予測できるかも知れないので、こちらも注視します。
ではまた!
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