●SCHDのエネルギーセクターの銘柄一覧を紹介
●エネルギーがシェアを急拡大させた理由は?
●セクターバランスの変化で生じるリスクは?
【7→12!】SCHDのエネルギーセクター銘柄一覧を紹介

今回は、本家SCHDのエネルギーセクター銘柄一覧を紹介します。

何でエネルギーに限定するの?

単純にシェアが一番高いからですね!


全103銘柄のうち12銘柄、保有資産の割合が20.2%です。

銘柄数だと1割ちょいだけど、金額がデカいのか。

そういうことです。銘柄一覧はこちら。
ティッカー | 会社名 | 特徴 | |
1 | COP | コノコフィリップス | スーパーメジャーの一角、上流部門(探査・生産)に特化 |
2 | CVX | シェブロン | 高圧技術や新しい精製プロセスを導入 |
3 | EOG | EOGリソース | 高い利益率、シェールオイルの生産に注力 |
4 | OKE | ワンオク | 天然ガスのパイプラインネットワークを運営 |
5 | SLB | シュルンベルジェ | 掘削技術に強み、クリーンエネルギーへの移行を意識 |
6 | VLO | バレロ・エナジー | 世界2位のコーンエタノール生産者 |
7 | HAL | ハリバートン | 自律掘削プラットフォームなどの先進技術を導入 |
8 | CTRA | コテラ・エナジー | ESGプラクティスを業界のリーダーとして推進 |
9 | OVV | オビンティブ | 複数の盆地で生産、資源の多様性を活かした事業展開 |
10 | APA | アパ | 海底生産システムなどの先進的なインフラを導入 |
11 | DINO | HFシンクレア | 米国南西部及びロッキー山脈地域で事業を展開 |
12 | MUR | マーフィー・オイル | メキシコ湾とテキサス州南部のシェール地域に注力 |

青字は3月の銘柄一覧で追加された分です。削除はありませんでした。

5社追加されれば、そりゃシェア大きくなるよね!
エネルギーセクターのシェア急拡大の理由は?

しかし、何でこんな急に伸びたんだろうね?

市場回復や技術進歩による需要の拡大が見込めるから、のようです。
✅市場の回復
・2025年の初めにエネルギー株が市場全体を上回るパフォーマンスを示す
・特に、石油や天然ガスの価格が上昇傾向にある
✅経済の発展
・経済が成長することで、産業活動が活発になり、エネルギーの需要が増加
・新興国・発展途上国では、人口増加・経済成長に伴いエネルギー消費が急増
✅技術の進歩
・新技術の導入により、エネルギーの効率的な使用が可能になる
・データセンターや人工知能の普及により、電力需要が急増
✅投資家の関心
・需要の増加や、特に天然ガス関連企業への関心が高まっている
・寒波の影響や欧州向けの輸出増、電力需要の拡大で天然ガスの需要が高まる

あとは、トランプ大統領の政策でしょう。
✅エネルギー自給自足
・アメリカが持つ豊富な石油と天然ガスの資源を活用し、エネルギーの自給自足を目指す
・エネルギー開発を進めることで、エネルギー価格を引き下げる
✅エネルギー輸出
・エネルギーの海外への輸出、取引にも力を入れている
・中東の石油輸出国に対する依存度が低下し、地政学的なリスクを軽減する

「Drill, Baby, Drill」(掘って掘って掘りまくれ)ってヤツだね!
セクターバランスの変化で生じるリスクは?

一方で、エネルギーセクターの急拡大で生じるリスクもあります。
✅価格への影響
・ガソリンや電気料金は、市場の動向や国際的なエネルギー価格に大きく依存
・トランプ大統領の政策が即座に価格に反映されるかは不透明
✅環境への影響
・化石燃料の増産は、温暖化や環境破壊のリスクを高めるとされる
・持続可能なエネルギー政策への移行を妨げる可能性がある
✅経済政策への影響
・脱炭素化を目指す政策が強化されると、セクターの構成が変わる可能性がある
・アメリカは2035年までに電力100%脱炭素化する目標、企業の選定基準変更が予想される

こう見ると結構怖い気もするね…。

ですね。
エネルギーは景気に左右されがちですし、シェアが高まれば当然リスク(振れ幅)も増えます。
4/8時点のSCHD上位10銘柄は、
コノコフィリップス・シェブロンとも保有割合が下がりました。

まとめ
●エネルギーセクターは7→12銘柄へ増、シェアも約20%に拡大
●シェア拡大の理由は、エネルギー需要の拡大とトランプ大統領の政策が大きい
●エネルギーは景気に左右されやすく、直近ではシェアも低下

最近の株価乱高下でSCHDのセクターバランスも日々変わっているようです。
投資家は信じてコツコツ積み上げるのみですね。ではまた!
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