●10年前の1万ドルで比べると、分配金の合計はSCHDが$5,405で1位
●評価額は4本のうちVIGが$27,798で1位、SCHDは$23,065で2位
●SCHDの年間分配金は2017年比で2.33倍、買値に対する利回りは7.5%に
比べる4本の高配当・増配ETF

今回は「10年前に1万ドルを投資していたら、今どうなっているか」を比べます。
登場するのは、SCHD・VYM・HDV・VIGの4本です。
参考として、ナスダック100に連動するQQQも並べました。

う~ん…。
前聞いたかもしれんけど、何だったかさっぱりわからん。

ざっくりこんな違いがあります。
・SCHD:配当が多いかつ配当を増やし続けている約100社
・VYM:配当多めの約600社
・HDV:配当多いかつ財務がしっかりした約75社
・VIG:連続10年以上配当を増やしている約330社
前回はVYM・HDV・SCHDの3本を比べたので、今回はVIGを加えて10年という長い目で比べます。
VYM・HDV・SCHDの配当比較!2025年利回りと増配率の違い。

なるほど。
もう少し詳しいデータ見せて!

基本データを表にまとめました。
| 項目 | SCHD | VYM | HDV | VIG | QQQ 参考 |
| 運用会社 | シュワブ | バンガード | iシェアーズ | バンガード | インベスコ |
| 設定日 | 2011年 10月 | 2006年 11月 | 2011年 3月 | 2006年 4月 | 1999年 3月 |
| 経費率 | 0.06% | 0.04% | 0.08% | 0.04% | 0.18% |
| 銘柄数 | 98 | 603 | 74 | 333 | 102 |
| 分配利回り (直近1年) | 3.24% | 2.37% | 3.05% | 1.56% | 0.42% |
| 分配の回数 | 年4回 | 年4回 | 毎月 | 年4回 | 年4回 |
※分配利回りは、直近1年の分配金÷2026/9/30の終値で計算。銘柄数は2026年9月時点

数字がいっぱいやなあ。
あれ、HDVだけ「毎月」って書いてあるけど、どういう意味?

分配金の受取回数です。
他の3本は3ヶ月に1回(年4回)ですが、HDVは2026年7月から毎月(年12回)受け取れるようになりました。
回数が増えただけで、1年分の合計が増えるわけではありません。

そっか、同じ金額を細かく分けてもらえるだけなんだね。

その通りです。
ちなみにQQQは高配当ETFではないので、あくまで「値上がり重視だとどうなるか」の参考として並べています。
10年前に1万ドル投資していたら?

条件はこうです。
2016/9/30の終値で1万ドル(当時約101万円)分を購入し、分配金は再投資せずに受け取ります。
そして、2026/9/30の終値(税引前・ドル建)で評価しました。

結果はどうだったの?

グラフにするとこうなりました。

出典:Yahoo Financeの株価・分配金データ(株式分割は調整済み)を基に計算

えっと、VIGがトップってこと?

表にするとこうなります。
| ETF | ①受け取った 分配金の合計 | ②今の 評価額 | ①+② |
| SCHD | $5,405 | $23,065 | $28,470 |
| VYM | $4,300 | $21,514 | $25,814 |
| HDV | $4,383 | $17,200 | $21,583 |
| VIG | $3,277 | $27,798 | $31,075 |
| QQQ 参考 | $1,710 | $62,312 | $64,022 |

受け取った分配金の合計は、SCHDがトップだ!

SCHDは10年で$5,405を受け取りました。
2位はHDVの$4,383、3位はVYMの$4,300、VIGは$3,277です。
SCHDは、最初の1万ドルの半分以上を分配金だけで受け取った計算になりますね。

でも…①+②の合計だと、VIGに負けてない?

そうなんです。
評価額はVIGが$27,798で1位。
VIGは分配金が少ない分、値上がりで大きく増えました。
合計でもVIGが$31,075で1位、SCHDが$28,470で2位でした。

それでも、QQQはケタ違いだね。

QQQの評価額は$62,312と、正に別格です。
ただ、受け取った分配金はわずか$1,710、「分配金を受け取りながら持つ」という目的とは別物なので、参考として見てください。

ところで、円にするとどのくらいなの?

SCHDの評価額$23,065は、今のレート(1ドル157.56円)で約363万円。
最初は約101万円だったので、円安もあって3倍以上になってます!
受け取った分配金も、今のレートに直すと約85万円分です。
分配金の「伸び」を比べると?

次は、1年間に受け取った分配金が10年でどう増えたかです。

出典:Yahoo Financeの分配金データ(株式分割は調整済み)を基に計算

なんと💡
ここ数年はSCHDがダントツだ!

そこがSCHDの真骨頂です。
1年間の分配金は2017年の$318から、2025年は$742に。
2.33倍に増えました⤴
| ETF | 2017年 分配金 | 2025年 分配金 | 増え方 | 買値に対する 利回り |
| SCHD | $318 | $742 | 2.33倍 | 7.48% |
| VYM | $333 | $485 | 1.46倍 | 5.10% |
| HDV | $363 | $481 | 1.33倍 | 5.24% |
| VIG | $229 | $424 | 1.85倍 | 4.34% |
| QQQ 参考 | $110 | $235 | 2.15倍 | 2.60% |
※1万ドル分の分配金(税引前)。買値に対する利回り=直近1年の分配金÷最初の1万ドル

「買値に対する利回り」って何?

10年前の買値に対して、今1年でいくら分配金がもらえるかという数字です。
SCHDを今買うと利回りは3.24%ですが、10年前に買った人は7.48%。
分配金が増え続けるので、持ち続けるほど「自分にとっての利回り」が上がっていくんです。

早く始めて、長く持った人ほど得するってことか!

VIGも1.85倍と、しっかり増えていますね。
一方、VYMは1.46倍、HDVは1.33倍と、伸びは緩やか。
HDVは2025年に、前の年より分配金が減りました。
【考察】結局どれを選ぶ?

10年の結果を、目的別に整理してみます。
| 目的 | オススメ ETF | 10年の結果 |
| 分配金を沢山 受け取りたい | SCHD | 受取合計1位 分配金は2.33倍 |
| 資産を大きく 増やしたい | VIG | 評価額1位 今の利回りは低め |
| とにかく広く 分散したい | VYM | 603銘柄 伸びは緩やか |
| 今の利回りを 重視したい | SCHD HDV | 利回り3%台 HDVは伸びが弱い |

楽天SCHDもコレなんだよね?

はい。楽天SCHDは、本家SCHDに円で投資する投資信託です。
ドルを用意しなくても、楽天証券なら100円から積み立てられて、NISAでも買えます。

でも、10年の合計ではVIGの方が多かったんよなあ。

鋭い指摘ですね。
「お金を最大にする」ならVIGやQQQのような値上がり重視が有利でした。
でもSCHDの強みは、受け取る分配金が年々増えていくことです。
私は50代で、将来は分配金を生活の足しにしたいと考えています。
そういう人にはSCHDの「増える分配金」が心強いんです。

目的によって、正解が変わるってことか!

そういうことです。
なお、今回は過去10年の実績なので、これからの10年も同じになるとは限りません。
そこは注意してくださいね。
楽天SCHD月3万円の分配金にはいくら必要?50歳月1万積立シミュレーション。
まとめ
●10年前の1万ドルで比べると、分配金の合計はSCHDが$5,405で1位
●評価額は4本のうちVIGが$27,798で1位、SCHDは$23,065で2位
●SCHDの年間分配金は2017年比で2.33倍、買値に対する利回りは7.5%に

10年で分配金が2倍以上!
「ちりも積もれば」って、こういうことなんだね。

数字は全て税引前・ドル建てで、売買の手数料や為替の手数料は含めていません。
SCHD(2024年に1株→3株)とHDV(2026年に1株→5株)の株式分割は調整済みです。

VIGも気になってきたけどなあ。

私はこれからも、SCHDの「増えていく分配金」をコツコツ受け取っていきます。
ではまた!

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